『君の名は。』、『天気の子』が大ヒットした新海誠監督の2007年劇場公開作品です。
お互いに子供時代の境遇や精神的に似たものを持ち、惹かれ合った遠野貴樹と篠原明里。
その2人の人生と恋の行方が描かれた本作。
新海誠監督の『秒速5センチメートル』を初めて見たのが、中学2年生(当時14歳)の冬でした。国語の時間に先生が見せてくれたのですが、14歳の自分には難しかった記憶があります。そして、2度目に見たのが19歳の冬。言葉にできないほどの感動を覚えました。 pic.twitter.com/nNAl5u8wZC
— アオヤマ君 (@navegetable) May 15, 2019
終盤の展開から鬱映画とか死にたくなるとか散々に言われることもありますが、私はあのラストシーン好きなんだけどなあ…。
そう、この作品は貴樹が初恋を引きずって引きずって引きずって…そして何も起きない!
結末から言うと2人の初恋は実ることなく、別々の道を歩むことになります。
でもそこに至るまでの人間関係の距離の描き方、それ自体が心に残るほど巧みに演出されているのです。
サブタイトル「a chain of short stories about their distance」から見て取れるように、本作は人と人との距離を描いた作品です。
桜花抄
子供には抗えない事情と、地理的な距離そのものが2人を引き離していく一章。
親の転勤に伴う転校から出会うことになる遠野貴樹と篠原明里。
似た家庭環境や好奇心の方向が2人を引き寄せ、互いに強い心の繋がりを感るほどに関係は深まっていく。
「来年も・・一緒にサクラ・・見れるといいね!‥‥」
第1話、桜花抄の踏切のシーン
#秒速5センチメートル pic.twitter.com/Mr5MffYEy5— たく (@taku_pa_fan) September 10, 2016
しかしそんな日々は長く続かず、別れも転勤がもたらします。
小学校卒業とともに明里は栃木県へ、そして中学1年の冬には貴樹の鹿児島への引っ越しが決まります。
もう会いたくても会えない距離になってしまうという失意もあり、2人は再会を計画します。
最後の機会になるという予感を持ちながら大切な人に会いに行くが、大雪により電車が遅れるという予想外の事態に。
電車内での心理描写はひたすらに切なく、貴樹の焦りが伝わってくるほどです。
連絡の取りようもなく何時に着くかもわからない電車にただ乗っているしか無い。
スマホもLINEも当たり前にある今の私たちには想像が難しいほど心細いことでしょうね…。
この雪ならば、秒速5センチメートル舞台探訪で岩舟駅に行きたくなる。新宿から埼京線に乗ればよかった。
ただ実際の雪では、多くの人間が周知の通り埼京線が秒速5センチメートルなのでとてもその日中に岩舟駅にはたどり着けまい。 pic.twitter.com/jmMlFx6Rjh— みやびや (@two_dimensionsZ) January 22, 2018
いつ到着するか、着くかどうかさえも危ぶまれる状況で待つ明里もひどく不安なはず。
辛く重い時間に耐えたひたむきな想いは報われ、2人は温かく穏やかな再会を迎えます。
幸せなひととき、どうしようもなく訪れる別れ、
「きっとこの先もだいじょうぶだと思う、絶対。」という言葉にどれだけの想いが込められていたのでしょうか。
コスモナウト
父の転勤により移り住んだ、種子島。高校3年生の夏。。
遠野貴樹に5年間片思いを続ける澄田花苗の視点と、徐々に広がっていく明里との心の距離が描かれています。
ショートボードで波に乗れたら貴樹に告白すると決めているが、進路への不安などからスランプ状態に陥り時は過ぎていきます。
半年ぶりに波に乗れたその日、花苗は勇気を振り絞って告白しようとするも…。
貴樹がずっと遠くの誰かを見続けていることに気づき、何も言えないまま卒業を迎ることに。
自分から遠く離れていくものの象徴として、ロケットの運搬・打上げが緻密に描写されています。
種子島にはNASDA(JAXAの旧名称)のロケット打上場があるんですね、打上げシーンは迫力とリアルさが両立した第二章の見どころと言えます。
【NASDA(宇宙開発事業団)】
1969年に誕生したJAXAの前身団体。
2003年にNALやISASと合併してJAXAになったぞ
ちなみに秒速5センチメートルに登場するロケットはNASDAのもの。しっかりロゴマークも確認できるpic.twitter.com/zv4hbcRPsq— 🚀偏見で語る人工衛星bot🛰️ (@HNKN_satellite) December 30, 2019
ただ個人的に貴樹の行動で納得いかない部分も…出す当てのないメールを打つ癖が付いてしまうって。
メール送れよ!今ならまだなんとかなるかもしれないだろ!って言いたくなってしまう。
高校卒業したら東京の大学に入る予定だって。手紙でアドレスも聞けるだろって。
う~ん…運命論的な考え方に流されてしまったのかなあ。
想いの強さが伝わってくるだけに、なぜ行動に移せないようになってしまったのか…私には共感できない点です。
秒速5センチメートル
中学1年生の頃から15年後、成長した遠野貴樹と篠原明里それぞれの姿が描かれた第三章。
時の流れが距離として扱われています。
明里は左手の薬指に指輪をしており、「式でまた」などの言葉から婚約中で結婚も間近と思われます。
貴樹には3年間交際している女性、水野理紗がいるが破局を迎えることに。
別れを告げるメールの表現から、貴樹が心のなかで別の女性を追いかけていることを澄田花苗と同じように感じ取っていたようです。
山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」が情感たっぷりに歌われ、淡々と描かれる各シーンにぐっと深みを加えています。
最後に奇跡的な偶然が起き、2人は小学生の頃に通った踏切ですれ違うことになるが、でもそれはただの偶然。
互いの人生は交わることはありません。遮断器と視界を塞ぐ車両が印象的に描かれています。
ラストの展開、貴樹が浮かべる表情は人によって感じ方が異なる部分と言えます。
秒速5センチメートル・公開7周年・第三話:踏切ですれ違うカット、色指定。参宮橋駅近くの踏切をモデルにしています。 pic.twitter.com/Ipjd18oXX5
— 新海誠 (@shinkaimakoto) March 6, 2014
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まとめ
鑑賞後は純粋で素敵な、一生そっと心にしまっておける宝物のような初恋をしてみたかったと素直に感じました。
ドラマティックな展開で、わかりやすい結末で、登場人物全てにちゃんとした後日談があって…実際の生活でそんな事はほとんど無いんですよね。
漠然としたやり切れなさや物足りなさ、時の経過によるもどかしさを誰もが抱きながらも生活しているはず。
現実に折り合いをつけ、過去として失われていくものを惜しむ気持ちが残っていても、それでも新しい一歩を踏み出す。
それは生きていく上で誰もが通る道なのかなと。
この作品を観た後は、日々の生活から感じ取れるものをもっと大切に丁寧にしていきたいと思える、
そんな素敵な一本です!